内容説明 わたしたちは、フランスに何を見てきたのか
当初は『ラ・スムーズ』(種まく女)の誌名で1925年に誕生した『ふらんす』は2025年に創刊100周年を迎えた。本書は、創刊号から近年までの記事を精選し、この雑誌の足跡をたどろうと試みたものである。日本とフランスとの関わりを知るうえで貴重な資料であり、また読み物としての魅力にもあふれている。
創刊号には当時の駐日大使クローデルから、近年ではノーベル賞作家のル・クレジオからメッセージを送られるなど、「フランス語学習とフランス語圏文化に関する日本で唯一の月刊誌」は今もなお、文化交流の場でありつづけている。10年ごとの章立てとし、編著者による詳細な解説を章ごとに付した。
「たゆたえども沈むことのなかった『ふらんす』の航跡を示す本書が、広大なバックナンバーの海へと、またさらに次の100年に向かって出航した本誌へと読者を導くものともなれば幸いである」(編著者まえがき)
[編著者略歴]
倉方 健作(くらかた・けんさく)
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。博士(文学)。九州大学言語文化研究院教授。著書に『カリカチュアでよむ19世紀末フランス人物事典』(鹿島茂との共著、白水社、2013年)、『あらゆる文士は娼婦である 19世紀フランスの出版人と作家たち』(石橋正孝との共著、白水社、2016年)、訳書にピエール・ブルデュー『知の総合をめざして 歴史学者シャルチエとの対話』(加藤晴久との共訳、藤原書店、2018年)、ポール・ヴェルレーヌ『呪われた詩人たち』(幻戯書房、2019年)など。2023年10月号より『ふらんす』誌上で「フツブン 辰野隆とその時代」連載中。
[『ふらんす』について]
『La Semeuse(ラ・スムーズ)』の誌名で1925年1月に誕生した『ふらんす』は、2025年に創刊100周年を迎えた。大正末から令和に至るまで100年の歴史を彩った文章の数々は、日本とフランスの関わりを知るうえで貴重な資料であるばかりでなく、読み物としても魅力に溢れる。創刊号ではクローデルから、近年ではル・クレジオからメッセージが送られるなど、「フランス語学習とフランス語圏文化に関する唯一の月刊誌」は今もなお文化交流の場であり続けている。